FC2ブログ
プロフィール

WATANKO

Author:WATANKO
2008年からインデックスファンドによる資産運用を始めた個人投資家です。またサラリーマンの傍らで家業ともいうべき不動産賃貸業も営んでいます。趣味は自動車にまつわる諸々。ご連絡はwatanko1967@gmail.comまで。

月別アーカイブ
アクセスカウンター

(続)企業決算をみて株の売買を判断するなんて

2018/05/18 05:07:00 | 資産運用 | コメント:0件

Stockexchange1264703_960_7201

(前回からの続きです。)

前回の記事では企業の決算、特に単年度のそれについては公開されている内容を見ても、それは業績予想にあわせるために造られたモノであり、投資先の判断材料とするには懐疑的である、ましてや企業自身が発表する任意の説明など大本営発表に過ぎないと述べました。

■企業のM&Aの成功確率

ちょっと視点を変えて企業が行うM&Aについて触れてみます。これもまた企業が行う投資行動であります。

企業が他社のM&Aを検討する場合、他社に対してデューデリジェンス(投資先の価値やリスクなどついての調査)が行われます。買収対象企業について財務、法務、ビジネスモデルなど様々な視点からの実態把握とそれをもとにした値踏みが行われるわけです。デューデリジェンスを行うにあたっては数か月程度の時間、数千万円以上の費用と人手がかかります。

そこでは買収対象企業について、通常、外部の者では到底知り得ない詳細な情報が買い手企業に開示されます。そして買い手企業の中で入念な検討が行われ、買うか否かの判断が下されます。

ここまでやって果たして企業のM&Aとは一体どれくらいの成功確率をあげているのでしょうか。

色々な調査結果が出されていますが、概して言うと残念ながら成功の確率は決して高くはありません。

参照記事

デロイト トーマツ コンサルティング株式会社
M&A経験企業にみるM&A実態調査(2013年)


企業のM&Aの成功の確率について、上記の参照記事から仮に3分の1とおいてみれば、ある一定の投資の成功を得るためには、その3倍のリスクマネーを張る必要があることがわかります。

3件のうち2件は失敗して、残る1件でその穴埋めをしつつ、トータルで投資を成功させねばならないことになります。

■自分の勤務先に対して投資判断を下せるか

このように企業が十分な情報と精査のもとに行っている投資とて、かくも成功は難しいです。

言わんおや個人ではどうでしょう。

個人が投資先を選定しようとしても、その際に判断根拠とするのに十分な情報が入手できるとは思えません。

一方で「実際にはウォーレン・バフェットのような偉大なる投資家だっている。決算書を読んで投資する銘柄を選ぶことが出来ないはずがない」と言う方もいるかもしれません。

そのようなご意見をお持ちの方に対してWATANKOは「それではご自身が働いている企業が上場しているならば、そこに対して投資判断を下して実行してみてください。」と問いかけてみたいです。

ご自身の勤務先について、これから業績が上がり、まだそれが株価に織り込まれていないと判断して直ちに株を買い占めるか。あるいはこれから業績が悪化して株価がダダ下がりすると読んで空売りするか。

自分が勤める企業ですから、投資に関する適切な判断を下す確度は一番高いでしょう。勤務先の決算書を読み込んで、そこに有り金の全額を突っ込むという集中投資は合理的で効率的です。

そんなリスクは取れないと言うあなた。そんなあなたは、自分の勤務先よりもはるかに内情を知らない他の企業に対してどうして投資の判断を下すことができるのでしょうか。

(注)実際に自分の勤務先の株式を売買することについては、インサイダー取引に抵触するおそれがありますので、十二分にご注意ください。上記はあくまで「一番情報量が多く入手できる企業に対して、それでも正しい投資判断が下せますか」という問いかけが主旨であります。

■個別を選べないから全体を選ぶ

決算書を読んだくらいで株価が上がる(儲かる)企業を選定することができるのであれば、皆とっくにやっております。しかし大抵の人はそんなことは叶えられていません。

いや訂正しましょう。長年にわたり決算書から企業の株価を予想できる術をある程度身に着けたベテランの投資家は存在するかもしれません。

しかしその領域に達するまでにかかった時間と、被ってきた損失を想像すると、とても真似はできません。

WATANKOはそのような個別企業を選ぶ労苦をかけて大きなリターンを狙うよりも市場平均で十分です。出走する競争馬すべてにベットする。当たりくじが入ったくじ引きを丸ごと買う。それで十分です。

関連記事

個別株を買わない理由【Refrain 2013】(2013/11/9)
スポンサーサイト




コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する