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WATANKO

Author:WATANKO
2008年からインデックスファンドによる資産運用を始めた個人投資家です。またサラリーマンの傍らで家業ともいうべき不動産賃貸業も営んでいます。趣味は自動車にまつわる諸々。ご連絡はwatanko1967@gmail.comまで。

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アナタの土地、売ってください

2020/08/11 16:53:00 | 不動産投資 | コメント:0件

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(この土地は売れません!)


夏の暑い日が続く中、ある日突然、WATANKO家を見知らぬインド人風の若者が訪ねてきました。

 

その青年、ブローノ・ブチャラティ(仮称)さんは若くて綺麗な日本人の奥様と3歳くらいのこれまたかわいらしいお子さんを伴ってきています。そして夫婦そろってキラキラと希望に満ちた眼差しをWATANKOに向けながら、いきなりに問いかけてきました。

 

ブチャラティ「あそこの土地はあなたの土地ですか。」

 

「あそこの土地」とはWATANKOが自宅から300mほど離れたところに所有する遊休土地です。

 

WATANKO「ええ、そのとおりです。今は空き地になっていますが、それが何か?」

 

ブチャラティ「あそこにお店を出せたらいいな、なんて思って。」

 

■会話

 

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「私があなたに尋ねているのはうちに来た用件であり、あなたの今の『お気持ち』を聞いたわけはないぞ。」

「というよりも現在の土地の利用予定の有無をまずこちらに聞くのが順番だろうに。」

「私の土地を買いたいのか、借りたいのか、それすらもはっきりしていない。」

「そもそもあなたって誰?何者?」

 

というように商取引の基本どころか、常識的な会話力すらはたして持ち合わせているのか疑わしいブチャラティさんに対して、WATANKOは学校の先生のように教育者モードで優しく接します。

 

かつて血気盛んな30代の頃のWATANKOでしたら「その礼儀知らずな態度はなんですか。こちらからは話すことは何もありません。サイナラ」と会話のドアを直ちに閉ざしていました。

 

しかし長年不動産投資を手掛けてきて大抵のことには驚かなくなったことと、仕事ではこれ以上の意味不明の会話に辛抱強く付き合ってきた経験から、ブチャラティさんとの会話にもう少しつきあってみるかという余裕がもてました。(何よりその時はちょっと暇でした。)

 

WATANKOからは「それでそもそもあなたはどこのどなたですか」と問うと、ブチャラティさんはようやく名刺を取り出して自己紹介してくれました。

 

なんでも隣町で中古車や車部品の販売を行う会社を経営しており、栄えているWATANKOの街に移転をしようと思い立ち、良い土地はないか市内を散策していたらWATANKOの空き地をみつけたので、ここを買いたいとのこと。

 

土地オーナーのWATANKOからみれば、不動産取引する相手としてのブチャラティさんについてはもうこの時点で十分な与信は期待できませんでしたが、念のため土地の購入予算について聞いてみました。

 

WATANKO「それでいくらぐらいの金額レベルで購入をお考えですか?」

 

ブチャラティ「XX百万円くらいでどうかな、なんて」

 

ブチャラティさんが提示してきた金額は近隣相場の数分の一の少額です。これはもうネゴ以前にこの辺の土地価格の相場を知らないといわんばかりの提示額といわざるをえません。

 

そりゃこの土地はやや変形土地であり、土地の半分は廃田で地盤が緩く、いまや雑草が人間の背丈ほどに伸びきって荒れており廃置された感が漂っていますが、いくらなんでも安値すぎます。

 

ブテャラティさんはこの土地を買える値段ではなく、単に自身が支払うことができる金額を提示しているだけのように思えます。

 

しかもブチャラティさんと、その背後に立つ奥様の二人ともが「この提示額で土地を売ってもらおう。売ってくれるに違いない」といわんばかりのオーラを満々に発しています。

 

まるで10円玉をひとつ握りしめて駄菓子屋にやってきた幼い子どもが100円のスーパーカップのアイスを買えると信じて疑わないかのように。

 

WATANKOはしばらく間をおいたあと、ブテチャラティさんにその値段では到底売ることはできませんと諭すように回答しました。

 

ブチャラティさんは少し落胆した様子を見せましたが、それでも明るくキラキラした眼差しをしたまま、あっさりと引き揚げていきました。

 

■振り返り

 

ブチャラティさん夫婦が退散したあと、彼の名刺にかかれてある会社の住所をGoogleのストリードビューで覗いてみると、そこに見つけられたのは田畑の中にポツンとある古い倉庫のような建物だけでした。会社の看板すらみつけられません。

 

この画像をみる限りでは、ブチャラティさんの会社の実態について全くわかりませんし、むしろネガティブな想像ばかりが浮かんできます。

 

ブチャラティさんが我が家にやってきたのはそれっきりでした。もし彼が別の候補地をみつけることができたとしても、オーナーに対しては予算云々以前に彼のフレンドリーすぎる会話のアプローチでは拒否反応を持たれてしまうことでしょう。

 

ブチャラティさん、きちんとした不動産仲介業者に依頼して土地を探して下交渉してもらった方が良いですよ。そもそも十分な予算を確保できますか。借金をするなら商売の目論見はたっていますか。

 

生計を保ちつつ商売繁盛を願うためにはキラキラした眼差しだけではいささか心許ないですよ。

 

 

■動き出していた取引

 

実はブチャラティさんからの提示を断ったことについては、彼自身とは別の理由がありました。

 

ブチャラティさんが買いたいと言ってきたWATANKOの土地は、実はすでに売却の商談を進めているところだったのです。

 

おそらくこれはWATANKO20年近く手掛けてきた不動産投資と売買における総仕上げ、最後の取引となります。

 

次回、資産運用でスーパーカーを手にいれよう! 

 

1881話「WATANKO、最後の不動産取引」

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