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WATANKO

Author:WATANKO
2008年からインデックスファンドによる資産運用を始めた個人投資家です。またサラリーマンの傍らで家業ともいうべき不動産賃貸業も営んでいます。趣味は自動車にまつわる諸々。ご連絡はwatanko1967@gmail.comまで。

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高配当金いただき、でいいのか

2020/09/22 21:36:03 | 資産運用 | コメント:0件

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(高配当金もらってニンマリ?)


SNSで今一番アツイ話題は高配当の個別株または高配当株ETFへの投資です。(2020年9月WATANKO調べ)

 

この配当金の高低、ひいては配当金そのものを重要視する考え方は「投資のリターンはインカムゲイン+キャピタルゲインのトータルでみるべし」と沢山の先人が唱えているにもかかわらず根強いです。

 

これのもっとも愚であったのが、利益を分配しているのか元本を分配しているのかゴチャゴチャにして売られていた毎月分配型投信でありました。

 

毎月分配型投信はかなり廃れてきたものの、まだまだインカムゲインの魅力に抗しきれない個人投資家にとって高配当を出す企業の株式やそれらにまとめて投資する高配当株ETFは「卵を沢山産んでくれる鶏」のように大変お得に映ります。

 

そして配当重視派の「インデックス投信などほとんど分配金を出さない投信は損である、分配金を出さないことがデメリットである」という論調まで見かけるにつけ、そこから「(高)配当金にあらずんば投資対象にあらず」といわんばかりの彼らの鼻息を感じ取っています。

 

■キャピタルロスはものともせず

 

上述の「投資のリターンはインカムゲイン+キャピタルゲインのトータルでみるべし」との唱えに対して、配当重視派の方々の中にはバイ&ホールドの考えを少しばかり改変して「保有株は子どもの代まで継がせる覚悟で長期保有するから、キャピタルロスは気にならない。」「キャピタルロスが発生すれば配当金を再投資すればよい。」と声高に述べる方も時折見かけます。

 

しかしながらこのような方々にとって一番恐ろしいのは減配・無配であり、このリスクはまったく無視できません。減配・無配となる場合とはすなわち経営がうまくいっておらず業績不振を現わしており、株価が下落する可能性は十分に高いです。つまりはこういった投資先はインカムゲインの減少・消失だけでなくキャピタルロスも伴っているケースが多いと推定されます。

 

結局、子どもは親が長年にわたってバイ&ホールドし続けてきた株式(換言すれば配当をエンジョイしてきた株式)をせっかく受け継いだとしてもその株式はキャピタルは投資額の数分の1、配当はショボいレベルという、年老いて卵をほとんど馬なくなりかつ硬くて肉が美味しくなくなった鶏みたいな資産ということです。


子ども達に引き渡す金融資産がそのような劣化状態に陥るリスクを顧みず「持っていれさえずれば安心安泰。だから配当は沢山ほしい。」と現世利益の獲得に走る個人投資家。


自分たちは資産を賢く運用して子ども達に引き渡すどころか、なんのことはない元本を食いつぶしてしまっていただけとなります。

 

それであってもこれもまた長期投資の立派な原動力のひとつなのでしょうか。

 

■無分配ファンドを適時・適額で売却が合目的

 

さてWATANKOのような長期投資派としては配当金の価値をより正しく捉えるためにファンドの残高から定期的に売却する方式との比較をしてみます。

 

(A)分配金を毎回もらい、これを費消します。

(ここではファンド同士の比較のために分配金を“配当金”の同義語として用います。当然ながら「普通」分配金です。)

 

(B)使いたいお金の分だけ適時にファンドの残高を売却し、これを費消します。

 

この2つを比べて資産の使い方としてより良い方はどちらでしょうか。

 

冒頭で「インデックスファンドは分配金が出ないことがデメリット。」という主張を例示しましたが、もしもお金が欲しければ欲しい分だけファンドを売却すればよいだけなのです。

 

分配金を出さないファンドはその分ファンド内で再投資しているので分配金をバンバン出すファンドに比べて運用効率が相対的に優れています。

 

個人投資家としてはそのファンドからお金が必要な時に必要な分だけ売却すればよいのです。分配金は当人が必要とする金額通りに支払われるとは限らないのに比べてこちらの方が合目的です。

 

つまりは上記のうち(B)の「無分配ファンドを適時・適額で売却」が資産を増やすうえでも費消するうえでも大変ロジカルです。

 

(↑この話はもう他の著名ブロガーや経済評論家・FPらから聞いたことがあるかと思います。)

 

■配当のウラに潜む減らないリスク

 

それでもまだ配当重視派は自説をあきらめません。

 

そこでひとつ、配当金好きな紳士淑女の深層心理を探索すると、以下のところでしょうか。

 

▼無分配ファンドの解約だと利益のみならず元本(口数と置き換えてもよい)も併せて減ってしまう。口数が減るとそれにあわせて将来もらえる配当金も減ってしまう。

 

☆それに比べて配当金なら口数は変わらずキープされるので安心!

 

なるほど、コップからこぼれた酒だけをチビチビといただくのと同じというわけですか。定期預金が満期になったら元本はとっておき、利息だけ使う感覚でしょうか。

 

たしかに配当金だけを享受していれば元本の口数は減りませんが、いつまでたってもそれだけ多額の口数(投資元本と言い換えても良い)をリスクに晒し続けることになります。いざ暴落が起こったら丸々とっておいた口数全てが一気にダメージを受けてしまいます。

 

一方の適時な売却であれば都度、リスクに晒している口数(繰り返しますが投資元本と置き換えても良い。)は減っていきますので、のちに暴落がおきてもダメージは相対的には軽減されます。

 

配当金でも適時売却でも、そのお金はもう運用には廻していないで増やす余地はありません。またいづれであってもこれらを続けていくことで運用期間の残分はどんどん減ってきます。

 

その後に暴落から起きたとしてもそこから回復にかけられる時間も限られるでしょう。だから「年をとっていったらリスクを減らすべき」といわれているわけです。

 

もちろん適時売却の方がリスクが減っていくということはすなわちキャピタルゲインを大きく得るチャンスをも萎ませてしまうことも意味します。

 

投資先の企業に臨むことは、配当原資は事業への再投資により収益成長へと結び付け、それが株価拡大につなげることです。その結果、上昇して利益がたっぷりと乗った口数、つまりは「投資元本+利益」のセットを回収していくことでお金を得ると共にリスクを減らしていくことが適当ではないでしょうか。

 

■まとめ

 

資産運用のリターンは誰にも決められないし、タイミングも特定できません。その大前提に寄って立てば配当金と適時売却の2つの間には最終的には大差は生じないかもしれません。さらには本質的には運用に供している資産には元本分とか利益分とかいう「お金に名前がついた」考え方は適さないかもしれません。

 

しかしながら巷では配当はいかにも一方的に優位であると流布されることについては違和感がありますのでやや纏まりに欠けるきらいはありますが本記事をUPしました。

 

なお個別株においては少し斟酌すべき事情があります。配当を出さないと個人投資家にそっぽをむかれ売却されるおそれがあるということです。でも高配当でないと株価が上がらない銘柄なんてそもそも本当に買うに値するのでしょうか。

 

(あとがきにかえて)

 

妻ミサト「あなたがすすめる方法なら、まさに毎月分配型投信がピッタリではなくて?分配金の中身は利益だけでなく元本取り崩し分も含まれているところが多いじゃない?」

 

WATANKO「分配する金額と時期が勝手に決められている毎月分配型投信は、そもそも購入者の意思を全く反映していないファンドです。しかも金額と時期を押し付けてくるだけでなくコストも高くてお話になりません!もうコストが高いのは誰かさんだけで十分です!」

 

妻ミサト「!!!」

 

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