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2008年からインデックスファンドによる資産運用を始めた個人投資家です。またサラリーマンの傍らで家業ともいうべき不動産賃貸業も営んでいます。趣味は自動車にまつわる諸々。ご連絡はwatanko1967@gmail.comまで。

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あなたがほしいのはテスラか、それともEVなのか

2020/09/27 23:25:00 | 自動車 | コメント:0件

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(うーん、やはりジャガー似・・・)


米国の新興EVメーカーのテスラ。日本でも手ごろなサイズのモデル3をポツリポツリとみかけるようになり、自動車マニアの興味は少しずつ高まっているのかもしれません。また投資先としてテスラをみると株価が跳ね上がっており、今後の動向も含めてこれまた関心を寄せる個人投資家が多いかもしれません。

 

WATANKOもまたテスラのモデルXやモデル3について取り上げた記事をUPしてきました。

 

関連記事

 

テスラ・モデルX試乗-古来のスーパーカー好きがEVを買う日がやってくるか(2020/5/20)

 

テスラ・モデル3 見てきました触れてきました(2020/7/23)

 

今回は「これからはEVの時代だ」「こぞってテスラを買おう」といったEVひいてはテスラに対してポジティブな考えに対して、次の3つの視点から冷静な意見をあげてみたいと思います。

 

1.EVは今後どれだけ普及するのか(産業動向をみる)

 

2.今EVを選ぶ価値があるのか(EVを工業製品としてみる)

 

3.テスラのモデルは選ぶに値するか(テスラを車好きの目線としてみる)

 

 

1.EVは今後どれだけ普及するのか(産業動向をみる)

 

電動車、それはつまりは自動車の動力に何らかの電気を主でも補助でも用いているモデルを指します。

 

ドライブトレーンに関する電動技術の発達はハイブリッドモデルの開発と普及で急速に発達し、コストダウンも進んできました。いまや新規発売されるモデルの中には電動の要素技術が何らかの形で含まれているモデルが多いでしょう。

 

それならば数年内のうちに自動車の動力源が100%電気になるかというとそうはなりません。自動車には化石燃料を用いる内燃機関は当面は無くなりません。なぜならEVに車自体と社会インフラの双方にまだまだ技術的課題を抱えているからであり、それをブレークスルーする手立てが見え切っていないからです。

 

例えば住宅1軒あたりの電気使用量はおよそ平均3.5kw。これに対してテスラのモデル3のバッテリーが発する電力は225kw350kw。EVとは実に64軒~100軒分の電力を発生させる動力源をもつ乗り物なのです。

(上記は色々な比較のやり方で数値は変動します。ここではEV1台がもつ「発電力や電力消費の大きさ」をご理解ください。)

 

そのためにEVの技術的課題は大容量化が求められるバッテリーに集中します。膨大な電力を蓄積し、発揮するためにバッテリーは嵩張りとても重くなります。

 

またこれだけ容量が大きいと熱の発生に対する冷却機能も重要です。電力消費量のコントロールや充電時間の短縮化を阻むのもこの発熱の問題があるためです。また容量の大型化と充電時間の短縮については、現在の送電網が供給できる電力量の面からも制約があります。

 

遠い将来、バッテリー素材の技術革新がどれだけ進むかわかりません。その進展具合によってはもっと軽量で容量が大きいバッテリーが登場するかもしれませんが、今度は普及するために必要なコストダウンがどこまで進むか。また新しいバッテリーの利用に耐えうる送電網をどう構築するか。

 

EVの普及のためにはバッテリー、ひいてはEV単体の技術的課題だけでなく、EVを化石燃料車と同様に走らせるための社会インフラまで整備していかねばなりません。

 

このような現実を見据えますと、電気だけで動くEVが数年内に一気に普及するという予測はかなり眉唾ものです。実際は電気を駆動に利用するモデルはふえるかもしれませが、それは正確に言えばガソリンか軽油を燃料とする内燃機関を併設したモデルが増えること、つまりは電動車の増加を意味しています。

 

ここでEVの普及についての将来予測を紹介します。

 

参照記事


世界の電動車(xEV)シェアは2030年に51%へ。日本では2030年に55%、ハイブリッド車が引き続きシェアを維持~BCG調査

  

モーターファンテック世界700万台?電気自動車(EV)の3年後はどうなるか?自動車界の近未来を予想する

 

上記記事の文章とグラフから数値を読み取る限り、2030年の電動車シェア、EVシェアと販売台数は以下のとおりです。

 

    電動車シェア EVシェア  EV台数

BCG 51%     18%     20百万台

IHS 56         14%     15百万台

(数値はグラフからの読み取り)

 

つまりは10年後の2030年において電動車は上述したとおり普及はかなり進みますが、EVのシェアは2割に届かず依然としてマイナーであると予測されています。

 

2.今EVを選ぶ価値があるのか(EVを工業製品としてみる)

 

自動車産業の視点から電動車とEVの近い将来を述べましたが、次に自動車マニアの視点から、現時点におけるガソリン・ディーゼル車とEVを比較する記事は巷に溢れていますが中には結構不要なことをつらつらと書いた記事も少なくなくありません。

 

WATANKOが考えるに一般ユーザーレベルでみたEVのメリット、デメリットをズバリ挙げると次のとおりです。

 

<メリット>

1.大きなトルクを瞬時に発生させる

2.静粛性が高い

 

目立つメリットしては上記の2つにつきます。ほかにも自動車マニア目線では「重心が低いので走行安定性が高い」とも言えますが現状のガソリン・ディーゼル車で不満がなれればオーナーにとって訴求力は高くはないでしょう。

 

また内燃機関でいうところのエンジンブレーキにあたる回生ブレーキを活用した(ブレーキペタルがかなり不要になる)ワンペダル操作をメリットにあげるメーカーもいますが、これは単に運転操作の違いでしかありません。

 

<デメリット>

1.長時間走行のためのインフラがまだ不十分であり、EVにはこれを補えるほど長い航続距離性能を保持していない

2.価格が高い

 

これで前述したとおりEVの単体およびインフラを含めた技術的、コスト的な課題がまだまだ大きい故にあげられる内容です。

 

今現在、EVをマイカー候補に挙げられる方々におかれましては上記を頭にいれて同等の予算で買えるガソリン又はディーゼルのブランド、モデルとの比較を冷静に行われんことをお勧めします。

 

電動者が登場する一方で、内燃機関車の方もまた燃費性能に磨きをかけてきました。いまやガソリン車であっても最新の国産コンパクトクラスなら燃費はリッターあたり20km以上、実測では固めに見て15km程度はいけることでしょう。


加えてガソリン車のエンジンコストは安価であるので、現在の燃費水準とあわせて考えれば、ガソリン車の購入費用+ランニングコストのトータルコストでは他の電動車よりも優れています。

 

そしてガソリン車の方がモデルの種類もまだまだ多く、中古車のタマも豊富です。あなたのニーズにぴったり合ったモデルをさがすことはそう難しいことではないでしょう。

 

それでもなおEVを、特にテスラを求めるとは、一体どこにバリューがあるのか。

 

(つづく)

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