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WATANKO

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2008年からインデックスファンドによる資産運用を始めた個人投資家です。またサラリーマンの傍らで家業ともいうべき不動産賃貸業も営んでいます。趣味は自動車にまつわる諸々。ご連絡はwatanko1967@gmail.comまで。

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60歳を過ぎてデビューすべきは投資家でなくて節約家【Refrain2020】

2020/11/16 23:28:00 | Refrain | コメント:0件

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(このお金、あと10年でどこまでふやせますか?)

 

長年の勤務を全うし、無事定年を迎えたシニアの心配事の一つは老後の家計です。そこでまとまった退職金を手にしたシニアが金融機関に相談して、金融商品に対する理解が不十分なままにリスク商品を買わされ、相場下落や円高をくらって保有資産が結構な目減りに合う...

 

こんな典型的なストーリー、個人投資家であれば誰しもが一度や二度、聞いたことがあるでしょう。

 

日経電子版定年楽園の扉老後は「お金を働かせよう」というけれど

 

大江英樹氏のこのコラムでは退職金という一時所得についての正しい理解と、その運用方法について取り上げられています。具体的な運用方法については手堅いところでは国債、ある程度リスクがとれる人であれば株式による国際分散投資があげられています。

 

確かにここで取り上げられた運用方法は、「資産運用をそれなりの期間、経験してきた」個人投資家ならば納得のいく内容であります。

 

しかしもしもシニアが退職金を用いてリスク金融商品による資産運用にデビューしようと考えている場合なら、WATANKOであれば上記のコラムで書かれた内容よりももっと保守的になってしまいます。

 

それは「60歳定年を迎えた時に、それまでリスク金融商品を用いた資産運用の経験がなければ、以降は投資家デビューはやめておくべき」であります。

 

なぜなら運用期間が短くて、大した運用成果は期待できないからです。

 

一方で投資の手間暇と、資産残高のボラティリティに不安を抱えて過ごすよりも、限られた余生をもっと余暇や楽しみに充てた方がよいからです。

 

日本人の健康寿命(健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間)は、厚労省によると、ちょっとデータが古いですが、男性で70.42歳、女性で73.63歳となっています。

 

参考記事


平均寿命と健康寿命をみる  - 厚生労働省

 

個人差があるとはいえ慢性疾患や認知症等を健康上の問題を抱えていては、資産運用について十分な時間と気力を掛けることが難しいと考えておくべきでしょう。(これは当人だけでなく家族にシニアを抱えていても同様です。)

 

そこで60歳定年から健康寿命までの期間がシニアにとって不安なくしっかりと資産運用を行う期間を仮定すれば、男性では10年あまり、女性でも13年半ばとなります。

 

これはシニアが資産をある程度増やす、それも慎重に増やすために必要な期間としては、万人にとって長いとは決して言えません。

 

インデックス投資を採用しても運用期間の後半から終盤期にかけて大きな下落をくらうと資産は大きく目減ります。しからばそうならないようにしようとすれば、シニアがとれるリスク許容量は相当小さくならざるを得ません。

 

それで絞り込んだ投資元本でもって10年ほどで獲得できるリターンは一体どれほどのものでしょうか。

 

上記を鑑みればこの場合、資産運用は国債で十分、というか国債くらいしかないのではと思えます。

 

中には勇猛果敢なシニアが「いやいや2~3年で退職金を2倍くらいに増やしてみせる」と安易に考えて、特定銘柄の株式やREITへの集中投資、詐欺まがいもふくめた様々な現物投資、素人日本人では手に負えない海外投資などに手を出すことがあるかもしれません。しかしこれらは一歩間違えば破滅への序曲であることはいうまでもありません。

 

「これまでリスク金融商品による資産運用を経験してこなかったことは、個人の資産形成の面からみるとちょっと残念だけれども、それはそれでリスクをとらずに堅実な貯蓄を行ってきた証。定年になって退職金を手にしたからといって、それまでの資産形成のスタンスを無理に変える必要が本当にあるのだろうか。」

 

定年を迎えて資産運用について考えあぐねている親しい親族、友人に対して、WATANKOならばこのような趣旨のメッセージを送ります。

 

60歳になってデビューすべきは投資家ではなくて、節約家ではないでしょうか。

 

さて具体的には次にあげる節約くらいは実行が可能でしょう。

 

▼スマホ、いらないでしょう。一番安いガラゲー1つあればOKです。固定電話すらいらないかもしれません。

 

▼衣類ならおそらくタンスの中にもう十分、ストックがあるでしょう。せめて親類、知人の葬儀への参列が増えるので喪服だけ新調しますか。

 

▼マイホームはローンが終わってみればしめたもの。エアコンの買い換え以外にお金をかける必要はありません。賃貸の場合なら地方にいけば安いアパートはいくらでもあります。

 

▼自動車は保有していればあと10年強、乗りつぶしましょう。任意保険は忘れずに。もちろん処分できるならそれもよし。代わりに原付や自転車をフル活用しましょう。

 

▼知的生活は図書館、健康維持にはとにかくウォーキングあるのみです。いずれも0円です。

 

上記の他にも食費は当然、自炊で賄うなどと併せてこれくらいの節約生活を送るのは特別難しそうには見えません。

 

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団塊の世代がリアイアした昨今、老後の家計生活の厳しさをとりあげたドキュメンタリー番組をしばしば見かけます。

 

番組にて紹介されたシニアにはそれぞれ様々な個人の事情があるとはいえ、総じて「自分の老後の家計がこれほど厳しくなると思っていなかった。」「先行きの生活が不安」と吐露しています。

 

しかし、そうやって番組に映るシニアの暮らしぶりに見ると、家電は溢れていたり、コンビニ買い物品が目立っていたりします。

 

本当に心底、家計が苦しいのならば、もっともっと切り詰めた生活をするべきでしょうし、それが出来そうな様子がチラホラ窺えます。

 

本当に貧乏なシニアの生活ぶりは、上述のシニアどころではありません。

 

WATANKOが住んでいる田舎では、国民年金やわずかばかりの給付金だけで暮らしている親類や隣人を何人か知っています。

 

医療費がかかることに怯えながら、一日500円で暮らしている人。近所で仕事がみつからず、自宅から3km離れたコンビニにまで歩いてパートに出て働いている人。他にも事例を知っていますが、彼らは本当に貧乏です。でも雨風しのげる住まいさえあれば、あとは何とかして必死に生きています。

 

番組に出てきたシニアの方々にしても、本当の貧乏レベルまで節約すべきとは言わないまでも、もっとともっと節約する余地があるように思えます。

 

さらにこれからリタイアして老後生活を送る方々におかれましては、今現在の資産を十分把握し、家計簿をしっかりとつけて、先ずは節約家になられんことをお勧めします。

 

節約生活で支出を5%抑えるよりも、投資で毎年5%のリターンをあげようと志向する人はむしろ投資をやってはいけませんし、一方で節約生活を是非とも実行すべき人だと言えます。

 

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上記の記事を書いてから5年が経ちました。節約の手法でUP DATEすべきところをひとつあげるとすれば、PCを持たない代わりにスマホは1台あってもよいかもしれません。でも老眼がすすんで小さな画面では文字が読みにくいでしょうかね。


それにしても今回は荻原博子氏ばりに投資にネガティブな意見を書きましたが、はたして余生10年のお年寄りに対して「eMAXIS Slim 全世界株式をドルコスト平均で積み立て投資しましょう。相場下落時にはスポット買いしましょう。」なんでギラギラした投資指南は必要でしょうか・・・。

 

さて2020年のRefrain記事は今回で終了として、次回からこの駄ブログは平常運転に戻ります。

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