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WATANKO

Author:WATANKO
2008年からインデックスファンドによる資産運用を始めた個人投資家です。またサラリーマンの傍らで家業ともいうべき不動産賃貸業も営んでいます。趣味は自動車にまつわる諸々。ご連絡はwatanko1967@gmail.comまで。

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【Side B】スーパーカーの選び方(2)ボクスター&ケイマンだってスーパーカー

2021/02/24 23:58:00 | 自動車 | コメント:0件

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(オープンモデルならボクスターをどうぞ)


WATANKOは自身の資産運用が目標に近づいたところで、いよいよ手に入れたいスーパーカーの候補について、バイヤーズガイド記事を書き連ねることによって自身のスーパーカー選びを自ら研ぎ澄ましていきたいと思います。

 

前回はスーパーカー選択肢のほぼど真ん中に位置するポルシェ911の選び方について語りました。今回は911そして、スーパーカーを手に入れようと考える者にとって非常に悩ましいもうひとつのポルシェ、ボクスター&ケイマンを取り上げます。

 

CAUTION!】本記事は長年スーパーカーを眺め続けてきたブログ管理者が独断と偏見に基づきスーパーカーのメーカーおよびモデルを評しています。そこには客観的な事実に元づく内容のみならず、車好きならではの様々な主観、スーパーカーを選んで買おうとする人が持っていそうな思考を辿って書かれた内容が含まれています。したがって記事にて取りあげられたモデルのオーナーの中には記事内容について快く思わない方もいるやもしれませんので、そのような心配をされる方は本記事を読まれないことをお勧めします。

 

■ポルシェボクスター&ケイマンとは

 

1980年代後半のポルシェは老朽化してきた911以外に売れるモデルを持ちえず、年間生産台数が10,000台を切ろうとかという瀬戸際の状態でした。その後911は十数年ぶりにFMCするもキープコンセプトなので911を好むユーザー以外への訴求は乏しく、一方で911の後継モデルとして用意した928、そしてエントリークラスとして用意した924、944も人気は今ひとつでした。

 

そんな中、ポルシェは911の水冷化に踏み切り、同時に911のリアのエンジンをミッドに積みなおしてオープンモデルに仕立てたボクスターをリリースして顧客層を広げました。その事情としては次のとおりです。

 

911が長年にわたって人気が高く、ユーザーからみると「911にあらずんばポルシェにあらず」状態であり、911のむこうを張り合うクーペモデルを出しても928や944の二の舞になります。

 

そこでポルシェはうまいこと考えました。スポーツカーメーカーであるポルシェが作り上げるのにふさわしいエンジンレイアウトはミッドシップ。リアエンジンの911とは別ラインでミッドシップを造ろう。でも性能面で911を脅かさないようにミドルクラスにする。それで量産効果を発揮させるためにボディ前半部分は911と共有させよう。そしてこれまた911との真っ向勝負を避けるためにオープンモデルとしよう。

 

つまりポルシェに相応しいミッドシップスポーツを911との共有化でコストダウンさせつつ、動力性能は一段下のレンジ、加えてオープンモデルとすることで911とはセグメントをしっかりとすみ分けしたわけです。

 

こうして出てきたのが初代ボクスター、エンジンは911と同じく水平対向6気筒ながら2.5L、205馬力とポルシェとしては非力な部類です。ユーザーからはポルシェとしてギリギリ認めてもらえるかどうかの動力性能です。その代わり安価な価格帯でポルシェのエントリーユーザーを拡大させることができました。


このミドルクラスのミドシップのデビューを後押ししていたのはマツダのユーノス・ロードスターのヒットです。1980年代末にリリースされたこのライトウェイトスポーツカーを羨んだ他のメーカーがこぞってフォロワーを出してきました。

 

MGF、ロータス・エラン(2代目)、メルセデスベンツSLK、BMW Z3、フィアット・バルケッタ、スノー・スポール・スパイダーといった具合です。ボクスターもここに加わります。他メーカー同様にマツダの成功をみてオープンモデルの需要が欧米にて見込めることがわかったことは、ポルシェにとって911とはセグメントが異なるモデルを出すことに踏み切れた理由の一つではないでしょうか。

 

ところがボクスターを購入したユーザーは、オープンモデルが欲しくて買ったのではなく、手ごろに買えるポルシェがでたから飛びついたという層が多く、「911こそがポルシェ」というほど固執はしていない彼らのホンネは「ボクスターのクーペが出たらミッドシップなので走りの性能はリアエンジンの911を上回るのではないか」とボクスター・クーペの登場を期待していました。

 

そこでボクスターと911のすみ分けにうまくいったポルシェは、ボクスターのFMCにあわせてクーペモデルのケイマンを追加でリリースしてきました。もちろんボクスター同様に、911とは明確に動力性能の面で格付けを落としており、あくまでミドルクラス、下手をするとプロムナードカー(街中をころがして乗る車)のような扱いに貶めました。

 

そうすることによって走りの素性のよいミッドシップに対する911オーナーの自尊心を満たす一方で、ポルシェのミッドシップが安価で手に入るという魅力に飛びつく車好きを増やしてきたのです。

 

一度モデルが出て、人気があってFMCを繰り返せば、モデルのバリューアップのために動力性能や機械的なスペックが向上するのは世の常です。ボクスターもケイマンもFMCによって走りの性能がどんどん911に近づいていき、今日に至ります。


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 (ケイマンでなんの不満があるのか。)


中古車の個体数はボクスター、ケイマンそれぞれ300台前後(カーセンサー掲載分)であり、個体選びには十分な流通量といえるでしょう。

 

911がスーパーカー選びにおいて先ず間違いのない選択肢たりえ、かつスーパーカーを検討する際に評価の軸になり得るモデルであることを前回に記事で書きました。

 

同様にボクスター&ケイマンもまたミドルクラスのスーパースポーツカーの購入を検討する車好きにとって視界には必ずといっても入ってくるモデルであり、ミドルクラスのスーパースポーツカーにおける評価軸に据えてよいモデルです。


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■ボクスター&ケイマンのライバルとの比較

 

ではミドルクラスのスーパースポーツカー群とボクスター&ケイマンをざっと比較してみます。

 

<VSボクスター>

 

●ロータス・エリーゼ

 

フルオープンのボクスターに対してタルガトップのエリーゼは趣きが異なりますが、ドイツ・ポルシェのライバルと言えばブリティッシュ・ロータス。エリーゼはボクスターと同じミッドシップとはいえ、実に400kgも軽いのでライト級とも言えます。

しかし価格帯は似通っており、ハイパワーエンジンを積んだモデルはボクスターに伍する動力性能。そして軽量ボディによる操縦性を活かせば峠ではおそらくボクスターはエリーゼには敵わないと想像します。

しかしそれ以外の全ての場面とあらゆる性能においてボクスターはエリーゼを凌駕するでしょう。ワインディングの走りに一番の価値をおき、そこに特化する以外ではエリーゼを選ぶ理由はありません。

 

●BMW Z4

 

FRなのでミッドシップと比べのはどうかと思いますが、馬力と価格のバランスからみればボクスターよりも割安感があり、品質は同等。ブランド的はやや劣るもそこは値段の安さゆえと割り切れば、相当な魅力があります。

メルセデスベンツSLC、アウディTTロードスターが生産終了となった今、貴重なドイツ競合車です。しかしどこか乗用車ベース臭が漂うのでスーパーカーからは程遠い存在かもしれません。

ちなみにトップグレートのM40iは1馬力あたり2.2万円とこのクラスとしては破格の安さなので隠れたお勧めなのです。(トヨタ・スープラRZはもっと安くて1馬力あたり1.9万円)

 

<VSケイマン>

 

●アルピーヌA110

 

フレンチ・ケイマンといっても良いほどにケイマンとキャラが似ています。モデル単体で比較すると歴史とブランドの点ではA110の方が上。ケイマンの贅肉をそぎ落としたピュア・スポーツ度が高いです。ケイマン比で馬力は8割ですが、車両重量も8割。より軽いA110の方が総合的な操縦性はケイマンより上かもしれません。価格も含めてケイマンとは性能、商品力が非常に伯仲しています。

もしWATANKOがA110とケイマンで選ぶなら、たくさん試乗して決めたいところです。とくにアルピーヌはNDロードスターに対して馬力はほぼ10割増しですが、車両重量は1割増し程度にすぎません。動力性能と操縦性が高い次元でバランスがとれている予感が大です。

 

●アルファロメオ4C

 

アルファロメオのミッドシップとなればイタ車好きにはたまらない記号性。なにせイタ車といえば最上級のフェラーリと一般ピーポー向けのフィアットのハッチバックしかなくて、車好きの琴線にふれるような魅力的なミドルクラスのモデルが乏しいです。そんな中でケイマン・イーター?の一台として登場。こいつも馬力と車両重量がそれぞれケイマン比8割となかなか魅力的ですが、今はもう中古でしか手に入らず。

なお地上最低高が低くてフロントリップを擦りがちだとか、全幅が1.87mもあるとかが何気にマイナス要素です。いまやイタ車傾倒派でなければ素直にA110に目を向けた方がよいでしょう。同じラテン車です。

 

以上の通り、ボクスターであればコスパが魅力のZ4、ケイマンであれば実力伯仲のA110が競合になりえるでしょう。

 

ボクスター&ケイマンの選び方

 

さてそれではボクスター&ケイマンの具体的な選び方です。

 

まずボクスター。これは前回の911の記事でも話しましたが、911のタイプ996の実質姉妹車にあたるタイプ986は、もうかなり低年式なのでいくら安くても避けた方が無難です。

 

次のタイプ987からはケイマンもラインナップされています。さらに次のタイプ981まで含めて予算に合わせてお好きなモデルをどうぞというのが基本線です。

 

その中で注目するならばタイプ981の前期型、自然吸気の6気筒を積んだ最終モデルです。ポルシェは環境対策によって通常グレードはターボ化が進行しています。そんな傾向下、自然吸気モデルはだんだんと貴重になってくるでしょう。・・・と思ってカーセンサーをチェックすると400万円~600万円程度とお手頃な価格で流通しています。

 

■トップレンジはどうか

 

ミッドシップという素性の良さを最大限活かしてボクスター&ケイマンにもスーパートップモデルが存在します。スパイダー&ケイマンGT4です。

 

スパイダーはリアスタイルが通常グレードよりもずっと流麗になり、かつ400馬力の自然吸気6気筒を積むモデル。とてもスペシャル感が漂っておりほとんどスーパーカーの域に達しています。ただし幌の取り付け/取り外しが手動かつ面倒な構造であり、これは少なからず敬遠される要素かもしれません。

 

一方のケイマンGT4も馬力は同様です。大きなリアウィングを付けた佇まいはこれまたスーパーカー級です。911カレラが385馬力ですから、これを上回る馬力を誇るポルシェのクーペモデルです。

 

しかしながらスパイダ―&ケイマンGT4ともなると車両価格はおよそ1,300万円。あと100万円だせば911カレラに届きます。もちろんスパイダ―&ケイマンGT4と吊るしのカレラでは装備の充実度がかなり異なるでしょうが、それであっても911の影がちらついてしまいます。

 

こうやってどんどん高いモデルに誘導させていくのですから全くポルシェは値付けが上手です。

 

■ボクスター&ケイマンでも十分にスーパーカー

 

ボクスター&ケイマンは本記事ではあくまでミドル級のスーパースポーツカーとして扱っていますが、その動力性能は公道で走るぶんにはもう十分に過剰です。

 

WATANKOはBMW135i(F40)通称“Misano”のオーナーです。同車の動力性能は306馬力、トルクは45.9kgmであり一般道はいうに及ばず、高速道路での中間加速は一気阿世でものすごく速いです。もうなんというか天下無敵です。スーパーカー以外には動力性能で負ける気がしません。(国産車で言えばスバルのWRX STIと同等の速さです。)

 

ボクスター&ケイマンの動力性能は300馬力~400馬力。(グレードにより差異あり)さらに車両重量はF40よりも1割ほど軽い。したがって動力性能はF40よりもさらに上回るわけです。

 

F40よりさらに速いとなれば、もうこれ以上何を望む必要がありましょう。ボクスター&ケイマンを超える500馬力とか、600馬力も出るエンジンをのせたスーパーカーはその性能をまったくもてあますことになるでしょう。

 

ただそれであっても過剰性能を追い求めるのがスーパーカー選びというもの。その中にあってそれではボクスター&ケイマンと最後に競合しそうなモデルはなにかというと、前述のとおりこれまた911が浮かんできます。

 

ボクスター&ケイマンという選択とつきつめていくとそこに待っている最後の比較先は911。

 

こう考えてしまうスーパーカー購入検討者はWATANKOだけなのでしょうか。

 

(あとがきにかえて)

 

ボクスター&ケイマンは過去3回、911のFMCにあわせて同じタイミングでFMCが成されてきていました。ところが911が現行のタイプ992にFMCする際には、ボクスター&ケイマンのFMCは一旦見送られています。

 

それが近々?いよいよFMCを迎えそうな気配です。次はどうなるのか。もう911カレラとの性能差は極めて縮まっています。911との違いを明確化するために、ひょっとしてエンジンの更なるダウンサインジグを施してくるのでしょうか。あるいは911への採用を見据えて、その先鞭として電動化を伴ってくるのでしょうか。

 

その内容があきらかになったところで、場合によってケイマンGT4を駆け込み購入するポルシェフリークがいてもおかしくはありません。

 

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