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WATANKO

Author:WATANKO
2008年からインデックスファンドによる資産運用を始めた個人投資家です。またサラリーマンの傍らで家業ともいうべき不動産賃貸業も営んでいます。趣味は自動車にまつわる諸々。ご連絡はwatanko1967@gmail.comまで。

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スーパーカーの選び方(5)FRのフェラーリという微妙なスーパーカー選び

2021/03/26 22:15:00 | 自動車 | コメント:0件

ローマ

(ローマ、美しい)


WATANKOがおくるスーパーカー選びのガイド記事、今回はフェラーリのV8ミッドシップ以外のモデルを取り上げます。

 

V8ミッドシップ以外のエンジン形式・レイアウト/ボディ形式というと主なものとして、

 

●V12ミッドシップ

●V12のFR2シーター

●V12のFR2+2

 

ときて、近年では

 

●V8のFRオープン2シーター

●V8のFR2+2

 

とラインナップを拡充させてきています。

 

CAUTION!】本記事は長年スーパーカーを眺め続けてきたブログ管理者が独断と偏見に基づきスーパーカーのメーカーおよびモデルを評しています。そこには客観的な事実に元づく内容のみならず、車好きならではの様々な主観、スーパーカーを選んで買おうとする人が持ちえそうな思考を辿って書かれた内容が含まれています。したがって記事にて取りあげられたモデルのオーナーの中には記事内容について快く思わない方もいるやもしれませんので、そのような心配をされる方は本記事を読まれないことをお勧めします。

 

■スーパーカー時代のフェラーリ

 

スーパーカー時代のフェラーリといえば、V12ミッドシップの365GTB/512BBが筆頭にあげられるでしょう。

 

ランボルギーニ・カウンタックと並んでスーパーカーリーグの横綱です。横から眺めるとV8ミッドシップの308同様、スリムなボディラインで美しい。カタログ最高速度は302kmであり、ライバルのカウンタック300kmに対して2km差をつけているわけですが、子ども心にもそんな微差に何の意味があるのだろうかと不思議に感じたものです。

 

その他には少し古いモデルに365GTB/4デイトナ(V12のFR2シーター)や246ディーノ(V6ミッドシップ)の他、365GT/4(V12のFR2+2)といったモデルが脇を固めてフェラーリ勢として煌びやかなオーラを放っていました。そうそうV8ミッドシップの祖たる308もこの頃のモデルです。

 

どれも赤のボディカラーが良く似合っており、フェラーリといえば「赤」でした。(WATANKOはひそかにランボルギーニ・カウンタックの赤の方が好きでありましたが。)

 

■現代のフェラーリ(V8ミッドシップを除く)

 

さてスーパーカー時代のモデルが現代ではどう進化しているか、V8ミッドシップ以外のエンジン形式・レイアウト/ボディ形式別にみてみます。

 

●V12ミッドシップ

 

V12ミッドシップは本来、フェラーリのフラッグシップモデルです。それが大きくて重いV12エンジンをミッドに搭載するという宿痾の前には性能、快適性の向上に限界があったのか、365GTB/512BB以降は1980年代半ばから1990年代半ばにかけてのテスタロッサ/512TR/F512Mを経て、通常の量販車種ではなくなり1990年代半ば以降のスペチアーレ(F50、エンツオ・フェラーリ、ラ・フェラーリ)という特殊で超高性能な限定モデルにのみ採用されている形式となりました。スペチアーレは価格と希少性から手に入れることは現実的とはいえず本記事では特にふれません。

 

しかしながらフェラーリのライバルであるランボルギーニはカウンタックから現在のアヴェンタドールに至るまでV12ミッドシップを造り続けており、フェラーリもこれらと同クラスのV12ミッドシップを出してもよさげに思えます。しかしながら出てくる気配はありませんし、むしろV8モデルの拡充を志向しているようにみえます。

 

これは全くの想像なのですが、例えばサーキットユースに最適な純レーシングカー志向の顧客にはV8ミッドシップで応える一方、更に高価なV12モデルを欲する程のお金持ち層にとっては、カリカリなスーパーモデルよりも快適性やある程度の積載性を備えたグランドツーリングカー的なモデルが好まれるのではないかと分析しているかもしれません。

 

それがフェラーリの現在のマーケティングなのでしょうか。

  

それでもV12ミッドシップに乗りたいという方に向けてとしてはテスタロッサ512TRF512Mの中古車となりますが、タマ数が20台程度。価格帯は15,000千円~20,000千円といったあたりです。はたして程度の良いものがどれだけ残っているでしょうか。

 

●V12のFR2シーター

 

スーパーカー時代の365GTB/4デイトナ以来、ブランクがありましたが1990年代半ばの550マラネロに始まり、575Mマラネロ⇒599GTBフィオラノ⇒F12ベルリネッタ⇒812スーパーファストと現在まで続いています。

 

現在ではスペチアーレを除いて現実的に購入可能なフラッグシップモデルとなっています。ボディスタイルはFRを活かしてどれもロングノーズ・ショートデッキスタイルです。

 

550マラネロの485馬力から始まり、現行の812スーパーファストでは800馬力ととてつもないエンジンパワーです。812スーパーファストの新車価格も41,280千円とこれもまたとてつもないお値段です。

 

中古車のタマ数について、マラネロはほとんどなく、599GTBフィオラノ以降がメインであり812スーパーファストまで含めて70台程度です。このうち現行の812スーパーファストが過半を占めています。価格帯は12,000千円~50,000千円。

 

ここで気が付いたのは中古車のタマ数で812スーパーファストが高価格の割にはタマ数が随分とあることです。ひょっとして売れていなくてディーラー登録の高年式のタマがぞろぞろ市場に出回っているのかもしれません。約40台のタマ数の9割が走行距離5千キロ以下。1千キロ未満のタマも10台近くありました。

 

WATANKOがもしも狙うとしたら、デザインが比較的好みであり、値段が15,000千円前後とかなりこなれてきた599GTBです。15年前に発表されたモデルですがそれでも当時のフラッグシップらしく620馬力を誇っており、今でも十分な性能です。なかでも希少ですがタルガトップモデルもあるようで、これはとても素敵です。

 

それ以降のF12ベルリネッタ、812スーパーファストはV8ミッドシップの488GTBと同様、フロントデザインがやや下品なので敬遠してしまいます。

 

●V12のFR2+2

 

1990年代の456GT、456M GT、2000年代の612スカリエッティときて現行はGTC4ルッソTと“2シーターモデルよりもおとなしめなフェラーリ”を担当するモデル群です。それらモデルの存在意義のひとつには一応ながら4シーターであることです。

 

これらの中古車のタマ数は70台程度。価格帯は30,000千円~34,000千円であり、2シーター同様に現行モデルのGTC4ルッソTが過半を占めています。

 

あまり語るところがないFR2+2。WATANKOが強いて選ぶとすればこれらの中で一番古い456GTです。ピニンファリーナによる余計な付加物がないシンプルで美しい造形です。でも数少ない中古車のタマをみると、どれも内装がレッドでケバいです。上品なタン革だといいのですが。それとATの信頼性も大変心配です。ATが壊れたら修理代はかるく1,000千円超えになりそうです。

 

●V8のFRオープン2シーター

 

さて現代のフェラーリのモデルがV8ミッドシップとV12のFRの2つしかないとなれば同業他社にくらべてやや寂しいラインナップです。台数をある程度伸ばすこととユーザーの若返りのためにはもっとエントリー色があって、より手軽に手にいれやすい(といってもフェラーリですから20,000千円級となる)モデルが欲しいところです。

 

そこで出てきたのがV8のFRオープン2シーターです。これは発表当初、オープンモデルということでWATANKOは大いに注目していました。

 

まず発表されたのはカリフォルニア。アメリカでの販売を意識してのネーミングでしょうか。日本人にとってカルフォルニアという言葉の響きは悪くない印象ですがあからさまな気がします。

 

デザインについて基本的なシルエットはよいのですがグラマラスと華奢が入り混じった理解に少し時間がかかるスタイルをみるたびに、V8ミッドシップやV12FRとの差別化に腐心したあとが見られます。タテに並んだテールパイプなど細部には不満もあります。それにどこかあか抜けない印象も付きまといます。

 

以上、注目が大きかったゆえに。結構散々な言い様ですが、電動のメタルトップを閉めたデザインはなかなかに素晴らしく、さすがはフェラーリと唸りました。(1つくらいほめておかないといけませんね。)

 

やがてマイナーチェンジ版ともいうべきカルフォルニアTが発売され、カルフォルニアのネガな部分を仕立て直してきました。偶然なのかWATANKOが不満をもらしたテールパイプの並びも横並びに変わっています。エンジンはターボモデルとなりパワーも460馬力から560馬力へとアップしています。

 

しかし全体的な印象は変わりません。ところどころグラマラスなのに全体として華奢にみえる理由を考えてみると、フロントエンドを絞り込んでいることと電動メタルトップの造形の美しさを優先してキャビンを絞り込んでいることによって、ボディ全体が過度にロングノーズで細長い印象となってしまっているのではないかと思い至りました。

 

カルフォルニアTはさらにフルモデルチェンジしてポルトフィーノとなり現在に至っています。ポルトフォーノはおそらく488GTB同様にフェラーリ社内のデザインが採用されていると想像しますが曲線豊かなピ二ンファリーナとは異なり、直線も入り混じった力強いデザインです。

 

フェラーリのV8のFRオープンに相応しい鮮やかさがあるかというとやはり異なります。なんだかカリフォルニアTに比べてポルトフィーノはややグロいというか、脂ぎったところをまとったモデルに見えます。

 

カルフォルニアが発表された頃に比べたら、もうWATANKOの関心はすでにかなり萎れてしまいました。フェラーリのメタルトップのオープンモデルであれば458スパイダーやF8スパイダーを選ぶことでしょう。

 

ああ、なぜこうなってしまったのか・・・。

 

中古車のタマ数はカリフォルニア/カリフォルニアT/ポルトフィーノであわせて100台程度となかなかに多く、エントリー層を狙った目的はある程度は達成できたのかもしれません。価格帯は28,000千円~33,000千円と同年代のV8ミッドシップと同程度ですが、年式が古くなるにつれてV8ミッドシップよりも値落ちが大きいのではないかと予想しています。

 

●V8のFR2+2

 

昨年フェラーリは久しぶりにV8のFR2+2の形式を採用したモデルのローマを発表しました。相変わらずネーミングについてはイタリアを代表する高級車の威厳を感じさせます。日本車でいえば「ホンダ京都」といったところでしょうか。

 

このローマは最新のフェラーリかつこれまでにないV8のFR2+2という形式を活かして、新しいデザインを随所に取り入れています。488GTBやポルトフィーノと同じく社内のデザインですが、それらとは異なりとても流麗なデザインとなっています。

 

これくらいであれば、同じく流麗なデザインのアストンマーティンDB11のむこうを張れるでしょう。両車の価格帯は近くブランド的にも良い勝負です。このデザインイメージを今後も続けることができれば、社内デザインも悪くはありません。

 

V12ですとフラッグシップモデルとなるために、どうしても威風堂々なスタイルとなりがちですが、1つクラス下のV8であればもっと自由に肩の力がぬけたスタイルをまとうことができた結果でしょう。

 

ひょっとしたらフェラーリはポルトフィーノでは取りこぼしたかもしれない「お洒落なFRを欲する顧客」のためにローマを用意したのかもしれません。

 

ここではたと手を打って気がついたことがあります。

 

ポルトフィーノの次期モデルはやめて、このローマをオープン化したモデルをだせばよいのではないでしょうか。無理目にメタルトップを採用してグリーンハウスのデザインを損うくらいであれば、BMWや911の例をみればわかるとおり、幌のデザインで十分素敵なモデルに仕上げることができるでしょう。

 

ローマの幌オープンモデル、是非とも見てみたいです。ひょっとしたら今一番欲しいフェラーリになり得るかもしれません。

 

■FRのフェラーリの選択の難しさ

 

以上、V8ミッドシップ以外に現在買うことができるFRのフェラーリを概観してきました。ハッキリいって性能はどれもスーパーカーなので、どれを選んでも公道走行では差はありません。あとは好みによる選択となるでしょう。

 

そんな中にあってまとめるとすれば、V12はここまでの動力性能は不要とも思えますし、40,000千円をこえる上代を支払うくらいであれば、同じ予算でもって458イタリアと911カレラという性格の全く異なる2台を所有して、より多彩なカーライフをおくってみたくなります。

 

それではV8はどうかというと、オープン好きのWATANKOが大いに期待を寄せていたカリフォルニアに始まるオープンモデルですが、デザインが今ひとつどこか今ふたつ、みっつであり、WATANKOの琴線にはふれません。これに20,000千円を出す気にはとてもなれません。


FRのフェラーリはV8ミッドシップと比べて、その高すぎる性能と値段、デザインも琴線に触れずというなんとも微妙な立ち位置にあります。

 

ここでやはりフェラーリはミッドシップモデルなのかというファイナルアンサーに到達しようとしました。

 

ところがそこへきて、昨年発表されたローマはなかなかに新しく素敵です。上述したとおり幌オープンモデルを観てみたいです。フェラーリの社内デザイナーがいよいよ本気を出してきたのか。

 

以前事例がありますが、ピニンファリーナがオープンモデルを架装して発売してみませんでしょうか。

 

うーん、デザインの出所がもはや異なるから無理な話か・・・。

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